女性神主が語る國體論「秋季皇霊祭とお彼岸・日本の魂と皇室の絆を紐解く~掌典職と内掌典の神聖な役割~」山下弘枝 AJER2025.9.6(3)

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「女性神主が語る國體論」


第34回

『建武中興と楠木正成の真実』

秋季皇霊祭とお彼岸・日本の魂と皇室の絆を紐解く~掌典職と内掌典の神聖な役割~

山下 弘枝氏


レジュメ
「『秋季皇霊祭』は毎年、秋分の日、9月23日頃に宮中で執り行われる宮中祭祀で、歴代天皇や皇族の霊を祀り、国家と国民の安寧を祈る、皇室の神聖な儀式です。  
この祭りを支える掌典職と内掌典の役割も含め、日本の歴史、伝統、神道の精神を紐解いていきます。
 
秋季皇霊祭は、毎年秋分の日に、皇居内の宮中三殿の一つである皇霊殿で執り行われる、皇室の大祭です。
この祭りは、天皇陛下が国家と国民の平和、繁栄、幸福を祈る、厳粛かつ神聖な儀式です。  
宮中三殿とは、皇居内にある三つの神殿の総称で、皇室の祖先や神々を祀る日本の精神的中心地です。具体的には以下の三つです。  

1. *賢所*
天皇の祖先である天照大御神を祀る神殿で、皇室の祭祀の中心。伊勢神宮の神鏡を模した鏡が安置され、皇室の神聖な絆が象徴されています。  
2. *皇霊殿*
歴代天皇、皇后、皇親の霊を祀る場所で、秋季皇霊祭の中心となる神殿。日本の歴史を背負う先祖の魂が宿るとされています。  
3. *神殿*
八百万の神々や天神地祇を祀る場所で、日本の自然や神々の力を感じる神殿です。  

秋季皇霊祭の儀式は、皇霊殿で厳かに行われます。
この祭祀を支えるのが、宮中の神職である**掌典職**です。
掌典職は、皇室の祭祀を司る専門の神職で、宮中三殿での儀式の準備、供物の管理、祝詞の奏上、進行を統括し、天皇陛下を補佐します。
掌典職の長である掌典長は、特に高い責任を持ち、儀式の細部を厳格に取り仕切ります。
一方、**内掌典**は、女性の神職で、主に賢所での祭祀や内廷の儀式を担当し、掌典職とは役割や管轄が異なります。  
掌典職の選任プロセスは厳格で、宮内庁が管理します。
通常、神道に関する深い知識と経験を持つ者が選ばれ、多くは伊勢神宮や著名な神社での奉仕経験者から選出されます。
選任には、宮内庁内の厳正な審査と天皇の承認が必要で、神職としての品格や忠誠心が重視されます。
内掌典は、皇室の女性神職として、伝統的に高貴な出自や神道の素養を持つ女性から選ばれ、賢所の清浄を保つ特別な役割を果たします。  
儀式では、掌典職が祓い清めの儀を行い、場を清浄に整えます。
祭壇には、米、酒、季節の果物(柿や梨)、海の幸(鯛や昆布)、山の幸(栗や芋)が美しく供えられ、天皇陛下が白い装束で皇霊殿に入り、玉串を捧げ、深々と拝礼。
掌典職が祝詞を奏上し、歴代天皇の霊に国家の安寧を祈ります。
この儀式は静寂の中で進行し、厳かな雰囲気が会場を包みます。  
秋分の日は仏教のお彼岸とも重なり、先祖を敬う日本の伝統と結びついています。
家族でお墓参りをする習慣も、この祭りと共鳴する特別な日です。

江戸時代以前、皇室では歴代天皇や皇族の命日ごとに、個別の祭祀が行われていました。
これを『霊祭』と呼び、宮中の賢所や神殿、時には天皇陵や皇后陵で執り行われました。この時期、掌典職という名称はまだ一般的ではありませんでしたが、宮中の神職や内掌典に相当する女性神職が祭祀を司り、天皇を補佐していました。
内掌典の前身は、古代の「斎宮」や「斎女」に遡り、賢所での神事や清めの儀に特化していました。  
当時の祭祀は、神道だけでなく仏教の影響も強く、平安時代には「御忌供養」として僧侶が法要を行い、皇霊の安寧を祈ることもありました。供物には、米、酒、魚、果物、海藻などが捧げられ、祝詞を通じて国家の繁栄が祈られました。  
特に平安時代には、神楽や舞楽が奉納され、『東遊(あずまあそび)』という舞が歴代天皇の霊を慰めるために行われました。
この舞は、優雅で緩やかな動きで神々や霊を迎え入れ、調和と平和を象徴。舞手たちは白や青の装束をまとい、雅楽の音色に合わせて舞い、宮廷全体が神聖な雰囲気に包まれました。  
天皇や上皇が直接参拝し、玉串を捧げることもあり、たとえば清和天皇や後白河上皇は、陵墓に赴き自ら祈りを捧げた記録が残っています。これらの儀式は、皇室と神々の絆を深める大切な機会でした。  
しかし、鎌倉・室町時代になると、武家政権の台頭により皇室の財政が縮小し、祭祀も簡略化されました。江戸時代には幕府の影響下でさらに簡素化されましたが、宮中の神職や内掌典の役割は細々と守られ、皇霊への敬意は途絶えませんでした。

そして、明治維新!1868年、王政復古により皇室が国家の中心に返り咲き、祭祀にも大きな変化が訪れました。
この時期、掌典職の制度が正式に整備され、皇室の祭祀を専門に司る神職集団として組織化されました。
掌典職は、宮中三殿の管理や祭祀の進行を担い、厳格な選任プロセスを経て選ばれました。
一方、内掌典は女性神職として、賢所を中心とした内廷の祭祀に特化し、皇室の女性メンバーと密接に連携しました。
内掌典の選任も、掌典職同様に厳正で、神道の知識と高貴な品格が求められました。  
明治政府は神仏分離を推進し、仏教的要素を排除。
煩雑だった個別の霊祭を整理し、明治11年(1878年)に春分と秋分に歴代天皇や皇族の霊をまとめて祀る『春季皇霊祭』と『秋季皇霊祭』を制定しました。
これは、皇室を国家の精神的支柱とし、国家神道を強化する重要な一歩でした。  
秋季皇霊祭の儀式は、皇霊殿で厳かに行われます。
掌典職は、事前に祭壇を整え、供物を厳選。白米、清酒、季節の果物(柿や梨)、鯛、昆布、栗などが美しく並べられます。
儀式当日、掌典職が祓いの儀を行い、場を清め、天皇陛下は白い装束で皇霊殿に入り、玉串を捧げます。
掌典職が奏上する祝詞には、歴代天皇の霊に国家の繁栄を祈る言葉が込められ、雅楽の音色と共に神楽『東遊』が奉納されることもあります。
内掌典は、この儀式では脇役ですが、賢所での準備や清めの補助を行う場合があります。  
秋分の日はお彼岸と重なり、国民が先祖を敬う習慣と結びつき、広く親しまれました。
明治41年(1908年)には『皇室祭祀令』が制定され、秋季皇霊祭は正式な大祭に。
全国の神社では『遙拝式』が行われ、掌典職や地元の神職が中心となり、国民と皇室の絆が強調されました。

1947年(昭和22年)、戦後の大変革で『皇室祭祀令』が廃止され、秋季皇霊祭は国家の公式行事から天皇の私的祭祀に変わりました。掌典職も、戦前の国家神道の枠組みから、皇室の私的祭祀を支える役割に変化しましたが、その責任は変わらず重要です。
現在、掌典職は宮内庁に所属し、厳格な選任プロセスを経て選ばれます。
候補者は、神道の深い知識と実務経験を持ち、宮内庁の審査と天皇の承認を得て任命されます。
内掌典は、女性神職として賢所の祭祀に特化し、選任には同様の厳格さがありますが、女性の品格や皇室との繋がりが特に重視されます。  
宮中の皇霊殿では、天皇陛下が歴代の皇霊を祀り、国家と国民の安寧を祈ります。
掌典職は、祭壇に供物を整え、祓いの儀を執り行い、祝詞を奏上。
祝詞の一節には、以下のような言葉が含まれます:  
「皇祖皇宗の御霊よ、永遠に国家を守り、国民の安寧を導きたまえ…」  
この祝詞は、厳かな雰囲気の中で奏され、皇霊殿に響き渡ります。
内掌典は、賢所での補助的な役割を担い、祭祀全体の清浄を支えます。  
全国の神社、たとえば伊勢神宮、熱田神宮、箱根神社では、宮中の祭祀に合わせて『遙拝式』が行われ、皇室への敬意と日本の伝統が受け継がれています。
この遙拝式でも、地元の神職が掌典職の役割に倣い、厳粛に儀式を進行します。  
秋季皇霊祭は、単なる儀式ではありません。
それは、2600年以上続く皇室の伝統と、日本人の先祖を敬う心を繋ぐもの。
秋分の日のお墓参りの習慣も、この祭りと深く結びつき、日本人のアイデンティティを形作っています。

秋季皇霊祭は、皇室の歴史と日本の魂を体現する、かけがえのない祭りです。
掌典職と内掌典が支えるこの儀式は、歴代天皇の霊を祀り、国家の繁栄を祈る、日本人が誇るべき伝統そのものです。  
この祭りを通じて、私たちは過去と現在、そして未来を繋ぐ責任を感じます。
秋分の日には、ぜひ家族でお墓参りをしたり、近くの神社に参拝して、日本の心を感じてみてください。  
日本の歴史と文化を大切にし、次の世代に受け継いでいくこと。
それが、秋季皇霊祭と掌典職、内掌典が守り続けるメッセージなのかもしれません。」

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