女性神主が語る國體論「日本精神の根幹・新嘗祭~大和魂よ復活せよ!~」山下弘枝 AJER2025.11.27(3)

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「女性神主が語る國體論」


第38回

『建武中興と楠木正成の真実』

日本精神の根幹・新嘗祭~大和魂よ復活せよ!~

山下 弘枝氏

前半


レジュメ

はじめに
11月23日、全国の神社で執り行われる新嘗祭(にいなめさい)は、五穀豊穣の感謝を神々に捧げる、日本の神道における最も重要な年中行事の一つである。秋の収穫を終え、天皇陛下が新穀を神々に奉納されるこの祭りは、単なる感謝の儀式ではなく、神と人が共に「食」を分かち合う神聖な時間を象徴している。本稿では、新嘗祭を國體論の視点から考察し、そこに息づく「大和魂」の復活について論じたい。

一、新嘗祭の本質と國體との関係

新嘗祭は古代から続く収穫感謝の祭儀であり、その起源は天照大御神が孫・瓊瓊杵尊に稲穂を授けた「斎庭稲穂の神勅」に遡る。この神勅により、稲は天照大御神の御稜威を象徴するものとして神聖視され、稲作を通じて神と人が共生する「命の循環」が日本の國體の根幹として定着した。
神道学的に見ると、新嘗祭は「感謝」のみにとどまらず、「供養」「祓い」「再生」の三位一体の儀式である。すなわち、人々は神々の恵みに感謝し、己の罪や穢れを祓い清め、その清浄な心で翌年の豊穣を祈願する。こうした循環的構造が、國體論で説かれる「神人合一」の理念を体現しているのである。

二、三大神勅に見る新嘗祭の精神

國體論の根幹をなす三大神勅──「天壌無窮の神勅」「宝鏡奉斎の神勅」「斎庭稲穂の神勅」──はいずれも、新嘗祭の本質と密接に結びついている。

まず、「天壌無窮の神勅」では、天照大御神が瓊瓊杵尊に「この国は天壌とともに窮まりなからん」と告げ、日本の国体が永遠に続くことを示した。新嘗祭は、この永続性を祈念する儀式として、天皇が新穀を奉ることにより、国家と神々の契約を毎年新たにする行為と解釈できる。
次に、「宝鏡奉斎の神勅」では、八咫鏡を「我が御魂」として祀るよう命じられた。この鏡は神と人の心を映す象徴であり、新嘗祭における新米の奉納も、まさに神と人の心を映し合う鏡のような行為である。神饌を清らかな心で供えることが、神意と調和する第一歩である。
そして「斎庭稲穂の神勅」。これは新嘗祭の根幹を成す教えであり、稲を通して国を治め、民を養うという神意が込められている。女性神主の立場から見ると、稲は母なる大地と同義であり、生命を育む女性性の象徴でもある。新嘗祭は、アマテラス大御神と豊受大神の母性的エネルギーが融合する場であり、ここに神道の優しさと包容力が表れている。

三、神道学的意義と現代社会への示唆

新嘗祭には、もう一つ重要な側面がある。それは「祓い」と「環境との共生」である。『古事記』や『日本書紀』には、自然や農耕を荒らす行為が罪として記されている。新嘗祭は、収穫の前に心身を清め、自然との調和を取り戻すための儀礼である。
現代において、この精神はますます重要性を増している。気候変動や食料問題が深刻化する中、人間中心の経済活動によって自然との関係が歪められてきた。新嘗祭の本質は、「自然への畏敬」と「生命への感謝」を取り戻すことにある。

四、大和魂の復活に向けて

國體論における「大和魂」は、単なる勇気や戦意ではない。それは、神と人、自然と人が一体となる「調和と感謝の心」である。新嘗祭における五穀(稲・麦・粟・豆・黍)の奉納は、まさにその象徴であり、『古事記』にある次の歌がその精神をよく表している。

「たなつもの百の木草も天照す日の大神の恵みえてこそ」
「朝宵に物くふごとに豊受けの神の恵みを思へ世の人」

これらは、食事のたびに神の恵みを思い起こすことの大切さを説いたものである。すなわち、「いただきます」や「ごちそうさま」という言葉の奥に、神々との交感が息づいている。
現代の日本では、米不足や食料危機の懸念が高まっているが、新嘗祭の本義を思えば、最初の収穫を神に奉げることの意味が見えてくる。これは単なる宗教的形式ではなく、自然との調和を回復するための倫理的行為なのである。
一方で、現代の保守層の一部には、國體論や三大神勅の真意を十分に理解せず、単なる政治的スローガンとして扱う風潮も見られる。大和魂の復活とは、カリスマ的個人への依存ではなく、天照大御神の神性とその系譜に立ち返ることに他ならない。真の保守とは、神々の意志に従い、國體を静かに支える生き方を指すのだ。

結語

新嘗祭は、天照大御神から連なる神々の恵みに感謝し、自然との調和を取り戻す儀礼である。その精神は、國體の不変性と大和魂の優しさに通じる。現代社会においてこそ、私たちはこの伝統を通して「食」の意味を再確認し、日々の生活の中で神々とのつながりを取り戻す必要がある。
たなつものを手に「いただきます」と唱えるその瞬間に、大和魂は再び蘇る。
それこそが、新嘗祭の真の意義であり、國體論が今に生きる証である。

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